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人形町噺し問屋 その五十六 [落語]

人形町噺し問屋 その五十六
於:人形町 日本橋社会教育会館

三遊亭兼好 あいさつ
三遊亭けん玉『弥次郎』
三遊亭兼好『孝行糖』
ホンキートンク 漫才
三遊亭兼好『明烏』

せっかく休日に噺し問屋があるというのに休日出勤。あーもー。
さらにぼーっとしていたのか、なぜかひとつ手前の日本橋で降りてしまう。しかもご丁寧に改札まで出てから気づくという有様。

まずは恒例のご挨拶。
会場は教育関係の団体が優先されるらしく、2月は今日しか取れなかったそうだ。1月の会から2週間しか経っておらず、特に話すような面白い事件もなくて困った、とのこと。事件はたくさんあるのだが、暗い話ばかりで落語にならないという。
ただ、兼好師の体調は今までになくよいらしい。基本的にいつも体調は悪いのだが、それは常に各種のアレルギーが出るからだそうで、ふと思い立ってアレルギー科の医師にかかったとのこと。
この医師が「自分の得意分野以外の症状であれば、自分が適当に処置せずに専門家に紹介する」というスタンスで、これが兼好師と合うそうだ。「いい医者でしょう?」という兼好師に会場中がいっせいに声を揃えて「うん」とうなずく。なんつーか健康話にはすごい食いつき。
ともかくこの姿勢が兼好師の考えと一致するようで、「『人情噺聴きたいならあちらへどうぞ』というのと通じるでしょう!?」で会場爆笑。
その他にも名古屋の女子大生殺人犯とか、入門志願者は高座の上からでもわかる、というような話など。なんだかんだで話を持たすんだからすごい。ちなみに入門志願者は客席から気持ち悪いオーラが届くのだそうだ。

さてけん玉さん、以前はこの噺し問屋の客席から気持ち悪いオーラを飛ばしていたようだ。
よく聴く『弥次郎』は北海道の帰りに山賊や猪に襲われるというパターンだが、まず木曽の山奥で山賊と猪があり、それとは別に北海道へ行くという形。これは初めて聴くかな。
猪まではトントンといっていたのだが、北海道部分はちょっと息切れというか失速気味? スパッと猪までで終わったらキレよくまとまってたかも……。

兼好師の一席め、『孝行糖』はこないだ萬橘師で聴いたばかりだが、兼好師では聴いたことあったっけ……。
冒頭の大家さんの家で相談している場面で、大家さんのお金をちょろまかしていることや大家さんの悪口をうっかり口に出してしまう男が面白い。もちろん与太郎も面白いのだが、どこか単純なバカではなさそうだ、という感じがする。

ホンキートンク、相変わらずいろいろな話題がどんどん切り替わって展開される。よく聴いてみると話題と話題に特に関連はなさそうな感じ。とはいえそのスピード感で不自然を感じる前に畳み掛ける。

兼好師の二席め、『明烏』自体も久しぶりだが、兼好師で聴くのもかなり久しぶり。というかもしかしたら好二郎時代以来かもしれない。
その時は甘納豆は省かれていたが、今回は投げたり口に含んで飛ばしたりと甘納豆を使っていろいろ遊んでいた。
しかし源兵衛と太助と落ち合う時に若旦那が何か持っていて、ずっと何を持ってるんだろうと思っていたのだが、それが奉納用(?)の稲荷寿司というのは面白かった。これも今回初めて聴く。

また土日や祝祭日にやってくれないかなあ。
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