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第14回 遊雀式 [落語]

第14回 遊雀式
於:日暮里 日暮里サニーホール コンサートサロン

三遊亭遊かり『強情灸』
三遊亭遊雀『大工調べ』
小宮孝泰『猫の皿』
三遊亭遊雀『厩火事』

久しぶりの遊雀師。一年以上空いていた。そんなに聴いてなかったっけか。うーん芸協の中堅以上ともなれば「誰かの会でたまたま一緒に聴く」ってのが極端に減るからなあ。芸協も黒門亭みたいな会をやってくれるといいんだけど。

まずは遊かりさん、日本人というのは年を越したら前の年のしくじりを水に流してくれることになっている、だから師匠の前で一度もまともにやったことのないネタをやってしくじって、口をきいてくれなくなってももう年の瀬であと少しだから大丈夫、というよくわからない理屈で『強情灸』に。そんな決まりあったっけ。
んーやや固いというか大げさというか。

遊雀師、「今年は遊かりと口をきかない」と宣言。
こないだ久しぶりに風邪をひいたらしく、しかもお腹にくる風邪だったらしい。「『茶の湯』のご隠居の心持ちがよくわかった」とのこと。
今でも危ないので腹に力の入らない噺を、といいながら『大工調べ』に。
与太郎のバカっぷりに呆れる棟梁の苦悩が楽しい。
確かに力一杯、という啖呵ではなかったかも……。啖呵部分までのいわゆる序のところまで。

ゲストとしてコント赤信号の小宮孝泰さんが落語を一席。もともと落研出身で、ドラマ『相棒』で落語家の殺人犯を演じてからよく落語を演るようになったという。
さすがに俳優だけあって演じるのが上手く、まったく違和感もない一席に仕上がっていた。

遊雀師の二席め、高座に上がっているのに舞台のライトがつかない。舞台上で遊かりさんに「ライトつけて」と指示を出し、「1月中も口をきかない」と延期になった。
最近は遊かりさんに小言を言うとムッとしたような顔をする。腹が立つけど強く言えない、なぜなら「身に覚えがあるから」。
弟子をとるのも縁だということからネタ出しをしている『厩火事』に。
兄貴分に相談に来ているおさきがとにかく面白い。キャピキャピとはしゃいでみたり、兄貴分に逆ギレしてみたりとにかく忙しい。後ろから抱きしめてくれることがあると惚気を言っているときはやけに色っぽくて、どうにも笑いがこらえられない。一人の人間にいろいろな人格があるようで、その変化が楽しい。
また、旦那が大事にしている瀬戸物はヒビの入った高麗の梅鉢で、それで猫に餌をやっていると前の小宮さんのネタも盛り込む。

また来たいが次は平日か……。
また兼好師と二人会やってくれないかなあ、
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