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第63回 実相寺 たまごの会 [落語]

第63回 実相寺 たまごの会
於:池上 實相寺

金原亭駒松『狸札』
古今亭志ん輔『夕立勘五郎』
入船亭小辰『鈴ヶ森』
神田きらり『鉢の木』
桂宮治『薮入り』
入船亭小辰 神田きらり コント
春雨や雷太『盃の殿様』

何度か来ようと思っていたのだが、これまでなかなか都合が合わずに来られなかった会。
初めての会場へ行くときは大概迷うのだが、今回も無事迷って5分前に到着。
昨日は会社の人たちと大いに呑んだため、胃のムカつきがひどくて朝食も摂れないような有様だったが、到着する頃にはようやく収まった。

駒松さん、なかなかいい声で落ち着いた話しぶり。

志ん輔師、本来は仲入り後のクイツキの出番だったのだが、後ろの仕事があるため一番手に。雷太さんに伝えたはずなのに、忘れていたのかチラシには変更前の番組が載っていた。一番手のはずの小辰さんがのんびりモギリをしてたから妙だと思った。
噺はこないだ浅草で聴いたものと同じもの。二回だからか、こないだよりもじっくりと聴けた。
浪曲師の唄う訛りのキツい浪曲が楽しい。
合間合間に挟まる口三味線や江戸っ子たちの会話まで訛ってしまったりすることはないのだろうか。

小辰さん、能天気な新米泥棒が軽くて面白い。なぜか「身ぐるみ」が言えなくてどうしても「びじゅぐび」になるのが笑える。

きらりさん、「いざ鎌倉」の語源となるエピソードの一席。

宮治さん、今日はいつもの漫談はしない、としながらも今日は娘さんの幼稚園の音楽発表会があったらしく、まずはその話を。この会があったために最後まで見られなかったようで、「今日は本当に来たくなかった」とぶっちゃける。
そんな親が子を思う気持ちは昔も今も変わらない、と噺に入る。
それまでずっと亀吉にデレデレだったのが、「金を盗んできたのかも」となったら『大工調べ』の棟梁の啖呵ばりに厳しい調子になるその温度差がすごい。
ところで「(ご主人様への)忠のおかげ」って仕込みがなかったように思えるがいいのかな。

ここで仲入り。前半だけで2時間以上あったらしい。

仲入り後に小辰さんときらりさんのコント。
高校に新しく赴任してきた女教師が杖をついたお婆ちゃんで、というもの。

トリの雷太さんは初めて聴く。
『盃の殿様』も高座では初めてか。というかどこかで一度聴いたことがあるように思うのだけど、それが何だか思い出せない。
見た目も噺もシュッとしている感じ。殿様の駄々っ子ぶりが楽しい。
花魁道中で「あれは誰じゃ」と殿様が聞き、「あれは……」と絶句。ここまで本格的(?)な絶句は初めて見たかも。
なんだかいろいろと私にとって珍しい高座だった。
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