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赤旗まつり 青空寄席 11月1日 [落語]

赤旗まつり 青空寄席 11月1日
於:新木場 夢の島公園

第一部
かがみもち 夫婦太神楽
春風亭一之輔『粗忽の釘』
水藤桜子 琵琶『那須与一』
立川談之助『懐かしのスーパーヒーロー』
神田松鯉『天保六歌撰 河内山宗俊 卵のゆすり』
五街道雲助『子別れ・下』


第二部
入船亭ゆう京『子ほめ』
柳亭市弥『金明竹』
大空遊平・かほり 夫婦漫才
三遊亭天どん『テレビショッピング』
柳家小ゑん『ぐつぐつ』
宝井琴調『徂徠豆腐』
柳家権太楼『猫の災難』

東京かわら版で情報を見て、「お、顔付いいしチケットも3日間共通だって。いいじゃんいいじゃん」と深く考えずに最寄りの新木場まで電車で向かう。すると警官がたくさんいるし、護送車?みたいな周りに網が貼られている警察車両もたくさんいてなんかものものしい。
なんかあるのか? と思ったらどうやらこの赤旗まつりがあるからのようだった。
名前からして共産党系のイベントだろうなあと思っていたものの、「公園の一角でちょこちょことなんかやってて、その一環として落語もやっているんだろう」くらいに考えていた。それがなんとあの広い夢の島公園すべてを使って全国から党員が集まっていろいろ行う大イベントのようだ。
耳をすませば右翼の街宣車もきていて、挑発なのかなんなのかよくわからないけど何かがなっている。
その規模もそうだが、この雨の中の来場者もすごい。……つーか共産党員てこんなにいるの?
落語の会場は入口からもっとも奥のどん詰まりにある体育館のようで、屋台を冷やかして特に目的もなくチンタラ歩く人たちに阻まれ、傘が交差する中をあちこち迷いながらずりずり進む。あああーもおおおー! 狭い通路のど真ん中で突然挨拶するために立ち止まるんじゃねぇよオッサンー!
会場に着く頃は雨でビショビショの上、前座の鯉んさんとふたりめの昇吉さんの高座は終わっていた。
会場は体育館ですごく広い。しかし雨のせいもあるのか、かなりの人が入っていた。
とりあえず後ろの方に座って太神楽を眺める。

次は一之輔師。もう少し遅れたら間に合わないところだった。危ない危ない。
ひとりひとりの持ち時間は結構あるのか、たっぷりと引越しの場面から仏壇の阿弥陀様まで。
やっぱり一之輔師のこの噺は、お隣へ行っておかみさんとの馴れ初めをノロケ混じりにベラベラ喋っているところがやたらおかしい。散々ノロケた挙句、「結局あっしは……まだあの女に惚れてるってことなんですかねぇ……うちのおみっちゃんに手ぇ出したら承知しねぇからなー!」といきなりキレるパターンも好きなのだが、今日はなし。

仲入り時に前に移動する。普段の落語会よりもさらに年齢層が高い。

琵琶ってちゃんと聴いたのは初めてかも。
べべんとかき鳴らされると、初めてなのに懐かしい。やっぱり知らず知らずのうちに耳で聴いて覚えているんだろう。
それにしても琵琶を習い始める最初のきっかけって何なんだろう。ギターとか三味線、お琴とかならまだわかるが、琵琶ってかなり特殊な感じがする。

松鯉先生、いい声。

雲助師、さすがの名人芸というべきか、広くて常にざわざわしていた体育館をシーンとさせるほど聴き入らせる。亀と母親の小遣い銭をめぐる攻防はあっさりめ。

そのまま入れ替えもなく10分の休憩を挟んで第二部に。

ゆう京さん、今日はイマイチいつもの歯切れの良さがなかったように感じた。

天どん師、なんだかすごくあっさり目。
いつものように名前についてひとくさり愚痴を吐き、圓丈師の愚痴というか悪口というか。
噺はテレビショッピングで高枝タラババサミという高枝切りバサミなのかカニなのかよくわからないものを売るというもの。シュールだがなんだかあまり印象に残らない感じ。オリジナルはもっといろいろ売り物があるようだけれど。

小ゑん師、おでんの具たちが注文されるのを待ちながら世間話や愚痴などを話すというこれまたシュールなストーリー。
小ネタがいくつも集まり、一本の噺となる。小ネタと小ネタの合間には「ぐつぐつ」というフレーズが挟まる。主人公(?)のイカ巻きがいつまでたっても売れ残ってしまって自虐的になっていくのがおかしい。

権太楼師、マクラで紅白の話を出し、「最近のはわからない、小林幸子を出せ」と主張。「いい歌多いでしょ…………『雪椿』とか」としばらく間を開けて例を挙げる。そのまま歌い出していい声でコブシをきかせながら3番まで気持ちよさそうに歌う。
「酒飲みながら歌を歌っているのが一番楽しい」というところから酔っぱらいの噺へ。噺はこれもまた見事な名人芸。
どんどん酔っ払っていく熊さんのメートルが上がっていくさまや、酔っぱらい特有の訳の分からない理屈が面白い。一口ごとに毎回「ああ〜っ、……うまい!」と大げさに感動するのも楽しい。
やっぱり権太楼師の滑稽噺は理屈抜きに笑える。

しかしまあ落語ファンに向けた会ではないので仕方ないのかもしれないが、観客が噺の途中で演者の前を横切ったり立ち上がって写真を撮ったりぺちゃぺちゃ話してたりしてたのは残念。……と書いていて思ったのだが、これ別に落語ファンじゃないからって許される行為じゃねえよなあ。
映画だろうが演劇だろうが、上演中に歩きまわったり写真撮るのはマナー違反だろ。
くっそ老害め腹立ってきた。撮っていいなら俺も撮るぞ。
あと事故で人が亡くなったのだろう、花が置かれた交差点が会場近くにあった。花は量は多かったがほぼしおれていたし、後ろから見たら確かにゴミが捨てられているように見えたかもしれない。けど、そこにぽいとゴミを捨てたじじいは呪われればいいと思うよ。なんつーか人として終わってるだろ。さすがに我が目を疑った。
「核廃絶」とか「海外で戦争をさせる国にさせない」とか「増税を許さない」とか耳に聞こえのいい(しかし到底実現可能とは思えない)高邁な理念を掲げるのもいいけど、もうちょっと足元見たほうがいいんじゃないですかねぇ。
しかしこういうマナー悪いのってたいがい後期高齢者なんだよなぁ。高齢化社会対策だけでなく、老害対策とかも併せてやってほしいわ。
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