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三遊亭遊馬独演会 [落語]

三遊亭遊馬独演会 2014年9月6日
於:国立演芸場

三遊亭小遊三 三遊亭遊馬 師弟対談
三遊亭遊馬『池田大助』
三遊亭小遊三『短命』
三遊亭遊馬『死神』

回を追うたびに人が増えているが、ついに今回は満員御礼だとか。
仕事が忙しくなってきたので行けるかどうか不安だったのだが、ギリギリに予約を入れる。
会場10分後にはかなりの盛況。運よく前の方のど真ん中の席をとることができた。

まずは客から事前アンケートをとり、それをもとに師弟対談。「弟子入りするときの第一印象は?」「現在の遊馬師について」「なぜ酒癖が悪いのに破門にならなかったのか?」などなど。
遊馬師の落語については、「いいと思いますよ。他の一門の人間がいないからいいますけど。他の一門がいると『何いってんだ』ってなっちゃうからいえないんだけどね」とお墨付き。おどけるでもなく持ち上げるでもなく、さらっと素のままで答えていて、それが本音なんだろう。
小遊三師自身はあまり稽古をつけておらず、体が大きくて堂々と話すというタイプが似ている市馬師に稽古してもらうよう頼んでいたのだとか。小遊三師曰く、「体が大きいのはそれだけで武器になる。説得力がある」とのこと。
破門については「警察沙汰にでもならない限り破門にはしない」との懐の深いお答え。さすが遊雀師を受け入れただけはある。「酒も若いうちに酔っ払って仕事に穴開けたりしたなら『この商売向いてないんじゃないか、酔っ払ってできる仕事に就いたらいいんじゃないか』といいますけどね。……まあ一番それに近いのが噺家だけども」と。もともと一門で酒を呑む人がほとんどおらず、さらに遊馬師も酒をやめたので一門が集まるときに小遊三師ひとりでベロベロになってつまらないのだとか。
最後に「犬と猫どっちが好きですか」という質問にこれまでのペット遍歴を披露。今は猫を3匹飼っていて、ベッドを占拠されてナナメに寝ているそうだ。

一度幕が閉まって、改めて落語に。
『池田大助』は「遊馬百席」でも聴いた一席。
遊馬師が演じる子どもは邪気がなく、ひたすら明るいのがいい。
また、侍もあの大きな体で堂々と演じるのでとてもよく合っている。
その割と極端なキャラのふたりがひとつの体でくるくる入れ替わるのを見ると、改めて落語って不思議な演芸だなあと思う。

小遊三師はすごく久しぶり。
ご隠居が老人というよりも職人の友達といった感じ。歯切れのいい語り口でスピーディに話が進む。
基本的には大きく変わらないものの、そこかしこにオリジナルのアレンジが加えられ、噺がスマートになっている印象。

遊馬師の『死神』は初めてか。
小柄で貧相な印象の死神は、一席めとは逆で遊馬師には似合わないのでは? とも思ったが、意外に味のある死神に。さすがに小柄には見えなかったが。
死神が登場したり退場するときにハメものやうすどろが鳴るという演出。
また、最後のろうそくを灯す場面では照明を暗くし、ろうそくの明かりのような赤い光になって薄気味悪さを醸し出していた。
長さを感じさせない、スッとした高座だった。

そしてついに遊馬師のCDが発売されるというチラシが。ビッグニュース。DL版なら先行配信で安くなるようだが、せっかくだからCDで買うぜ!
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