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日本演芸若手研精会 平成二十六年八月二十四日 昼席 [落語]

日本演芸若手研精会 平成二十六年八月二十四日 昼席
於:三越前 お江戸日本橋亭

柳亭こみち『金魚の芸者』
柳亭市楽『佐々木政談』
春風亭正太郎『ちりとてちん』
入船亭遊一『夢の酒』
入船亭小辰『不動坊』

開演20分前に到着。
10人くらいの行列ができ、会場前のベンチは埋まっていた。ま、すぐに開くだろうし、と思っていたのだが、一向に開場しない。周りのじーさんばーさんたちが「うわーもうベンチ座れないのか」とか「みんな早いのねぇー」などと言っている。もしやと思って確認すると1時間早く来てしまっていた。あーあー。なんか最近時間間違えること多いなー。
それにしても。いつもは並んでいる間は音楽を聴いているのだが、今日はなんとなく聴いていなかった。すると周りの会話が耳に入ってきたのだが……まあなんというかいろいろすごいな。「だからさ、俺が○○(噺家)に話つけて××の会のメンバーに入れてもらえるようにしてやるって△△(噺家)に言ってやったんだよ」とか言ってる。ほーお。すごいお力をお持ちのようですなあ。
まあどの会場にもその手の御仁はいるものだが、今日は特に多かった気がする。それとも早くから並ぶような人たちにはそういう人が多いのだろうか?
それはそれとして、若手研精会はすごい久しぶり。国立演芸場でやってた頃は遊馬師や一之輔師なども出ていてよく行っていたのだが、最近は平日にやることが多くてなかなか行けない。
そういや以前は果物屋さんが発起人だか世話人だかで、毎回抽選でフルーツが振舞われていた。私も確かスウィーティーとかイチゴとか何度か当たった記憶がある。

こみちさん、三越前の駅で行列ができていたのでなにかと尋ねたらアートアクアリウムの列だという。なにか珍しい魚でもいるのかと聞くと、金魚がたくさんいるのだとか。「そんなもん並んでまで見たいですか?」という話から『金魚の芸者』へ。
高座で聴くのは初めてか。突飛な噺だが、さらりと聴ける。芸者の仕草や振る舞いなどはさすがに女性らしくサマになっている。「雇う前にノドを聞かせて」と言われひとくさり粋曲を披露する。拍手をもらってもうひとくさり。
夏らしくさっぱりとした味わい。

市楽さん、子どもたちの御奉行ごっこだからリアクションが大きいのかなと思ったが、佐々木信濃守もオーバーアクション。ちょっとばかりクドい感じ。

正太郎さん、竹さんはそつのないゴマスリ男、寅さんはどこまでも可愛げのないヒネクレ男。その対比が鮮やか。

遊一さん、前にも書いたことがあるが、本当に『夢の酒』率が高い。遊一さん自体ここ数年でおそらく5〜6回くらいしか聴いていないが、それで『夢の酒』は4回は聴いている。というか遊一さんは『夢の酒』と『将棋の殿様』しか聴いたことがないような気がする。まさかそんなことはないだろうが、その2つのネタしか持ってないのでは……と思ってしまうほど。偶然とはいえ、なんというかさすがに飽きた。

小辰さん、『不動坊』は前にも聴いたことがあるがやっぱり面白い。
吉公のおたきさんへのストーカーまがいの入れ込みぶりや湯屋での妄想炸裂、長屋のモテない三人組のバカバカしいやりとりなど、会場は爆笑につぐ爆笑。
師匠譲りの端正な話し方をする小辰さんだが、こういうバカバカしい噺の爆発力は居並ぶ先輩たちにも一歩も劣らない。

大満足の会。もっと土日にやってほしいなあ。
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