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らくご男子高(第8回) [落語]

らくご男子高(第8回)
於:落語協会2F

三遊亭天どん『牡丹灯籠』
三遊亭めぐろ『やかん』
柳家喬之助『道灌』
春風亭一之輔『笠碁』
座談会

隅田川の花火大会だというのに男ばかりが黒門町に集結。
開演前、びっしりと40〜50人くらいが集まっているのに話し声はほとんど聞こえない。

いつもは最初に座談会というかオープニングトークとして全員で話すのだが、今回は天どん師が鈴本の高座があるということで一番手を務める。
本来、登場人物の「萩原新三郎」は「新三郎」として語られるのだが、なぜか「萩原は〜、萩原は〜」と名字で呼ぶ。不審に思った喬之助師が問いただしたところ、「『しんざぶろう』だと噛みそうだから」という理由だからだそうだ。なんだそりゃ。
特に盛り上がりがあるわけでもない新三郎とお露の馴れ初めの場面で終わり。引きこもりで女性に免疫のない新三郎が男子高っぽいという理由のようだ。

続くめぐろさん、高座の途中で天どん師が袖から「打ち上げに行く人の人数聞いといて」と指令をくだし、その場で出欠確認。自由にも程がある。
マクラでは円丈一門の裏話をふんだんに。
噺は魚根問いの部分はだいぶ手を加えているものの、正直失笑レベルの笑いが起きるくらいのダジャレ。
戦記部分に入ってもどうやら口上を忘れたらしく、その後のあらすじを話して「矢がカーンとなったから『やかん』、終わり」と言って降りる。
うーん……。正直「男子高」の演者と客との馴れ合いの空気だから許されるレベルで、これ他で演ったら物が飛んできてもおかしくない。さすがにもうちょっと考えた方がいいんじゃないかなあ。後で一之輔師や喬之助師からも「あれはひどい」とさんざん突っ込まれていた。

喬之助師、「私は本格派だから『男子高』だからといって安易に下ネタに走ったりしない、ちゃんと演る」と宣言する。
以前もそんなこといいながらえげつない下ネタ演ってたからなあと思っていたが、きっちりとした『道灌』を演じる。……と思っていたら、最後の最後で男子高向けのネタをぶち込んできた。仕込みもバッチリでこれは鮮やか。かなり計算して作ってある感じ。さすがプロ。
なんだかんだ言って準レギュラーの喬之助師が一番「男子高」を楽しんでいる感じ。今日も「他の仕事2本断ってきた」「本当なら今頃船(屋形船?)に乗っていた」「家賃分くらいの稼ぎになったのに」など、主催の天どん師にブーブー言うも、当の天どん師は「じゃあそっちに行けばよかったじゃんよー。だからチラシには『(出るかも?)』って書いたのにー。バカじゃないのー」などとどこ吹く風。ひでえ。

一之輔師は完全に本格的な『笠碁』で、下ネタ一切なし。いや、くすぐりで一度「おっぱい」を入れてきたか。でもそんな程度。
老人ふたりのかけあいや表情は実に見事で、顔の動きだけで感情の動きを表して笑いを起こしていた。やっぱりこの人はちょっとレベルが違うと思わされた。

さて天どん師も戻ってきて座談会へ。
天どん師が鈴本に着物を置いてきたいから、と皆私服に着替えて高座に上がる。
めぐろさんだけは何かいろいろやっていたのか着物のまま。
トークテーマは「『○○女子』について」とか「最近恥ずかしかったこと」とか一応あるにはあるのだが、どんどん脇道にそれていって最後にはなぜか一之輔家の夜の営みについて話していた。

打ち上げにも参加。喬之助師や一之輔師と話す。
「最近かわいいと思った人は?」みたいな話になり、「つる子さんかわいい」といったらかなりの同意を得られた。最近シュッとして髪を伸ばしてかなりかわいくなった、とのこと。喬之助師によれば、楽屋に入ってくると髪をほどいて「ふぁさーっと」させるのだそうだ。
ほほーうと聞いていたら、「でもつる子は肉々しい男は嫌いだからダメですよ」とまだなにもしていないうちからフられる。師匠は肉々しいのに。いや、だからか。それにしても自分を含め、そこにいる面々のデブメガネの多さよ。
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