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黒門亭 第一部 2346回 二ツ目がトリ [落語]

黒門亭 第一部 2346回 二ツ目がトリ
於:落語協会2F

金原亭駒松『豆や』
柳家花緑『野晒し』
林家源平『蝦蟇の油』
台所鬼〆『松曳き』
入船亭扇辰『匙加減』

一部に一之輔師が出演するのでこちらにも行きたかったのだが、ワールドカップの日本戦を見る。日本惜しかった。

駒松さん、バリトンのいい声でしっかりとした発音なのでとても聴きやすい。

花緑師、鈴本と浅草の間に黒門亭出演なのだそうだ。浅草は昼トリだそうで、「ここにいるってことは私のファンではないですね」とのこと。とはいえ自分のファンではなくても、落語ファンというだけでありがたいのだとか。「少なくともここには『早く笑点に出られるといいですね』という人はいないですから」とのこと。これ似たようなことをいろんな噺家さんが言ってるから、よっぽど頻繁に言われるんだろうなあ。
「こんなこと言ってたら浅草間に合わなくなる」と噺に入り、鼻を釣るところまで。八五郎が楽しそう。

源平師は健康についてのマクラをたっぷりと。

今日は「二ツ目がトリ」のため、鬼〆さんがトリのはず……なのだが、仲入りがあけて出囃子がなるものの扇辰師の「からかさ」ではない。あれ? と思っていたら鬼〆さんが登場。どうやら扇辰師が遅れているとのこと。昨日「9時45分に起きてサッカーを見る」といっていたのになぁ……。
師匠と同じ会に出るというのはなんとなく気詰まりなものと周りは言うが、鬼〆さんはそれほどでもないとのこと。そうはいいながらも「師匠は浅草へ行ったので……」となんとなくホッとした様子。
三太夫と殿様の噛み合ってるようで噛み合っていない会話が楽しい。このすっとぼけたふたりのキャラクターが鬼〆さんと合っている気がする。

結局トリとして扇辰師が登場。トリの機会を奪ってしまった鬼〆さんとお客にお詫びから。いつもと違うルートで電車に乗ったところ、間違えて逆方向に乗ってしまったらしい。
昨日は会の後午前2時まで打ち上げをして、今日は9時45分に起きる予定だったのだが、興奮のあまり7時半に目が覚めたのだそうだ。寝不足だったしトリでもないので「『茄子娘』でいいかぁー」と思っていたのに遅れてトリになってしまい、番頭役の時蔵師から「ちゃんとやれ」と釘を差されたため、もっと長いものを演らざるをえなくなったようだ。正直これは聴く方からすればラッキー。図らずも扇辰師の大ネタを堪能できた。
叶屋の悪人ぶりや家主の狸っぷりなど、それぞれの登場人物のキャラクターが立ち、長尺ながら時間を感じさせない一席。
とかいいながら扇辰師の『茄子娘』聴いたことないんだよなぁ……。私としては『茄子娘』でもよかったんだけど……。

昨日に引続き、コストパフォーマンスの高い会だった。

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