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黒門亭 第一部 2273回 光る二ツ目の会 [落語]

黒門亭 第一部 2273回 光る二ツ目の会
於:落語協会2F

柳家小かじ『道灌』
入船亭小辰『悋気の独楽』
林家はな平『紀州』
春風亭一蔵『転宅』
林家ぼたん『御神酒徳利』

家の前の道路の雪かきをし、都知事選の投票に行ってから黒門亭に。事前に電話で確認すると、通常通り行うとのこと。
慣れない雪かきや、雪道を気をつけて歩くだけでかなり疲れた。

小かじさん、昨年夏に聴いたときよりだいぶさまになってきている。かっちりとした口調は師匠の三三師譲りか。ときどきちょっとしたものの言い方などが三三師と良く似ていることがある。

昨日はどの寄席も夜席は休みだったそうだが、黒門亭だけはやっていたそうだ。『悋気の独楽』では旦那が外に出る時は「寄席にでも行こうと思って」というのが定番だが、「今日はどこもお休みです」「黒門亭に行くんだ!」と小辰さんはうまく昨日今日の雪の状況を噺に取り入れていた。
旦那、おかみさん、定吉、お妾さんときっちりと演じ分けられており、とても聴きやすい。
お妾さんの家に上がりこんだ定吉が、火鉢で手を暖めながら「『鰍沢』ごっこ」をしたのだが、それがまた師匠の扇辰師によく似ていた。まだ『鰍沢』は持っていないということだが、いずれ近いうちに演ることになるのだろうか。楽しみ。

本来は次は一蔵さんなのだが、雪の影響かまだ到着していないということではな平さんが先に上がる。
兄弟子のたけ平さんのも聴いたことがあるが、もともとこの『紀州』はストーリー自体がものすごくシンプルなので、ある程度の時間を稼ごうとするとどうしても余談というか脱線が多くなる。そのせいでどうにもとっ散らかった印象が強くなってしまう。私自身は「ストーリーが進まない」ことがイライラして好きではないので、前座がさっと演るならともかく、二ツ目以上がある程度時間をとって演るのはあまり嬉しくはないかなあ。好みの問題だとは思うが。

一蔵さんも無事到着。一蔵さんの『転宅』は初めてかな。今日も突き抜けたハイテンションぶり。
特に泥棒が次の日に「ありがてぇなぁ」といいながらお菊の家を訪ねてくる際に、今後の結婚生活をいろいろ妄想しているのが面白い。娘の嫁入りまで考えて感極まって泣き出すというのは一蔵さんの工夫かな。

ぼたんさん、割とあっさりとした噺運び。
神奈川宿で依頼を受けたときに、すべてを諦めてハイハイと聞き入れているのがおかしい。
お稲荷さんのお告げの場面もあっさりなのが少し残念。
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