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黒門亭 第一部 2251回 新真打長講の会 [落語]

黒門亭 第一部 2251回 新真打長講の会
於:落語協会2F

柳家まめ緑『桃太郎』
三遊亭天どん『不動坊』
金原亭龍馬『富久』

今日もまた電車が遅れていた。「線路に人が立ち入りのため」って……もう轢いちゃえよそんなヤツ。もーーー。余裕を持って家を出たはずなのに、結局またギリギリ。
お金を払うと、もぎりのおばちゃんがチケットの裏に「32」と書いてくれる。今日は終演後に福引があるとのことなので、それ用の番号なのだろう。……ただもぎる方にしか番号が書かれてないんですがそれは大丈夫なのでしょうか。俺の手元には番号のない半券が残るのみ。まあどうせ当たらないからいいか。
急いで2階へ上がると、番頭である志ん陽師が前座のまめ緑さんと太鼓を叩いていた。

前座のまめ緑さん、こまっしゃくれた子どもが程よくイラっとくる。

天どん師、「真打になって初席に出られるようになったのはいいけど、浅草の出番は9時25分ですよ、頭おかしいんじゃないですかね。『昨年真打になりました』っていうと『なに昨年の話なんてしてるんだ』みたいな顔されるし。昨年って言ったって3か月くらい前の話ですよ、だから秋昇進はイヤだったんだ。もう説明するのも面倒だから真打になったと言うのはやめました」としょっぱなから愚痴をこぼす。よくもまあいろいろ文句が出てくるなあ。そんな愚痴もあの調子で言われると面白くなるのだからキャラってのは大事だ。
「嫉妬というのは男も焼くものです。けど『一之輔死ね』ってのは嫉妬じゃあありませんよー。んーこれは純粋な殺意ですからねー。あと○○死ねってのも単に僕の願望ですねー」などと物騒な話をマクラに。「マクラこれくらいでいいですかね」と相変わらず乱暴な切り上げ方。
吉公が風呂で妄想を垂れ流しているときの表情や物の言い方がキモくて面白すぎる。
後半の長屋の三人が屋根の上でわーわーとやっているところは爆笑の連続。ちんどん屋の万さんのめんどくさい性格の感じはいかにも天どん師っぽい。

龍馬師、うーん前に聴いたのはいつだっけ……。多分3〜4年は聴いてないかなあ。
申し訳ないけれど、正直その頃の龍馬師(当時小駒)の印象としては「ヘタだとは思わないけどなんか笑えない、記憶に残らない」という感じ。つまり今日一緒に出ている天どん師とは真逆の印象。
さて今日改めて聴いてみて……残念ながら印象は変わらず。いや、古今亭・金原亭らしくキッチリスッキリとしていて悪くないと思う。悪くないんだけど、なんかどうも「面白いね!」というもう一歩踏み込んだ感情にならないというか……。なんでなんだろうなぁ。やっぱりキャラなのだろうか。
龍馬師も天どん師の高座を聴いて、「自分もあんな風に自由にやってみたい、くすぐりもふんだんに盛り込んで爆笑をとってみたい」と考えたそうだが、「ニンに合わないことはやらない。他人を基準にすると軸がブレてしまう」だそうだ。なるほどなぁ。龍馬師のさっぱりした感じが好きだという人ももちろんいるだろうし、私の好みとは合わないというだけなのだろう。

さて福引抽選会。賞品は色紙や手ぬぐいなど。どうせ当たんないだろと思っていたら、「32!」との声が。志ん陽師に事情を説明し、無事落語協会の手ぬぐいをゲットした。落語協会自体の手ぬぐいというのは噺家もなかなか持っていないレアものなんだとか。

終演後、せっかくなので湯島天神と神田明神にお参りでもしてくかと思ったら、ものすごい長蛇の列。考えてみりゃ湯島天神は学問の神様なんだから、今が一番のハイシーズンだわな。なんだか一気に面倒になってしまい、帰途につく。

そういや御徒町のドンキの前あたりで王楽師とすれ違った。なんか声掛けようかと思ったが、昨日も俺が会場着いた時にはもう終わってたしなあ……。
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