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うらわ寄席15 "ロビー落語会" [落語]

うらわ寄席15 "ロビー落語会"
於:浦和 さいたま市民会館うらわ

三遊亭こうもり『都々逸親子』
桂宮治『反対俥』
三遊亭橘也『荒大名の茶の湯』

文字通り、会館のロビーで行う落語会。
初めての試みだそうで、木戸銭は無料。
それにしても浦和は同じような名前の会館多すぎ。どこでやるのかわからなくなる。

こうもりさんも最初近所の埼玉会館へ行ってしまったとか。
初めて聴く噺だが、都々逸に駄洒落を入れ込んだものを次々に繰り出すというもの。駄洒落は得意らしいから合っているかもしれない。
都々逸のどさくさに紛れて師匠の好楽師に毒を吐いてみたり、好楽師が油揚げを買い忘れただけでおかみさんにしこたま怒られていたことを暴露してみたり。

宮治さんは昨日熊本に日帰りで行き、今日はこの後静岡に行くという多忙ぶり。
「二日酔いでやる気がない」とか「お子さんがいるのがありがたい。ジジイババアはすぐに死ぬから長いお客さんにならない」とか相変わらず客に向かって毒を吐く。……が、どうも落語をあまり聞いたことがない人たちが多いらしく、洒落ととってもらえなかったようで反応はイマイチ。
あと宮治さんが言ったことをリピートしてつぶやくお客さんがいて気になっていたのだが、「すみません、やり辛くてしょうがないのでやめてもらっていいですか」とバッサリ。客に向かってハッキリ言えるのは宮治さんだからか。
いじりの矛先は客ばかりではなく、「まったくあのモロゾフは……」みたいな感じでこうもりさんに対しても向けられていた。こうもりさんが袖から「やめてください、マジでまずい」と慌てて出てきていた。一体なんのことかと思って「三遊亭こうもり モロゾフ」でググってみると、……へえー。えー、そうなの? ほおー。今度こうもりさんの兄弟子の兼好師と話す機会があったら聞いてみよう。
ネタはこないだ清瀬でも聴いた『反対俥』。二日酔いなのになんでそんな動きの激しいネタを……。
ひとりめの病弱な俥屋に話しかけるとむせてえづくというくすぐりがあるのだが、えづくのが真に迫り過ぎていて、隣のご婦人が「汚ーい」と身も蓋もないひとこと。まあ私もそう思う。ちょっとやり過ぎかなあ。ホントに吐くんじゃないかと思ってしまう。
ふたりめの威勢のいい俥屋が芸者にぶつかって湖に落としてしまい、「芸者(を岸に)上げてやンなよ」「芸者を揚げられるようなら俥屋なんかやってねえ」でサゲ……と思わせといて「まだ終わってねえよー! あらららららぁー!」とフェイント。指を上に上げる仕草や言い方をゆっくりにして頭まで下げといてそりゃ引っかかるわ。てかこないだやられたばっかりなのにまた引っかかってしまった。悔しい。

橘也さんのネタは元は上方のもの、さらに講談が大元なのかな? 要は登場人物が有名な戦国大名になった『本膳』。ちょっと汚い噺。こっちでもまたえづいている。

うーん……。無料の落語会に文句を言うつもりはないけど、3人いて誰もスタンダードな、いわゆる八っつぁん熊さん横丁のご隠居が出てくるような落語を演らないのかー。落語ファンではない人たちが多いからこそ、本寸法な古典落語の方がいいと思うのだけれど。
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