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柳家小三治一門会 [落語]

柳家小三治一門会
於:松原団地 草加市文化会館ホール

柳家小かじ『道灌』
柳家三之助『浮世床(夢)』
柳家そのじ 寄席囃子
柳家小三治『青菜』

東京では瞬殺で売り切れる小三治師の独演会も、ちょっと東京を離れるだけで手に入るよと聞き、半信半疑ながらも試してみたところ、あっさりとチケットがとれた。松原団地なんて上野から30分くらいなのに……。というか後ろの方は結構空いてた。

まずは前座の小かじさん。三三師のお弟子さんのようだ。高座に上がるようになって半年程のようで、柳家の前座らしく『道灌』をかけるがまだまだ棒読み調。
小三治師からは「まああんなもんでしょ。だいたい『道灌』は面白い噺じゃあないんです」と評されていた。

三之助師は二ツ目の頃は若手研精会などで何度か聴いていたが、久しぶりに高座を聴く。
柔らかくあっさりめの印象だが、「さらり」というよりも若干水っぽい弾力がある「ちゅるり」という感じ。自分でもその表現が合っているのかよくわからないけれど。

小三治師、ようやく生の高座を聴くことができた。なんというか「間に合った」という感じ。
私が落語に興味を持った頃は、既に五代目圓楽師は高座を引退してしまっていたし、談志師も病気で出たり休んだりしている状況で、結局ふたりとも落語の高座を生で聴くことはできなかった(圓楽師は椅子に座った状態で漫談というか芸談をしているのを聴いたことがあるが)。
このため、なんとか小三治師は聴いておかなければと思っていた。
マクラは東京の土産物について。小三治師は好物のくず餅を持っていくことが多いそうだが、東京のは本当は葛を使っていないのだとか。小麦粉を発酵させて作ったものなので、他の地方の人からすると若干クセがあり「悪くなっている」と思われることもしばしばなのだそうだ。へー。私はくず餅というとそれしか知らないので、そんなものだと思っていたが、違うのか。
マクラに30分を費やしてから噺に入る。
あざとい演出なども入れず、要所要所で爆笑をとる、なんとも「ちょうどいい」と思える高座だった。
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