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さいたま落語亭 その22 [落語]

さいたま落語亭 その22
於:浦和 市民文化センター5F

春風亭正太郎『寄合酒』
三遊亭天どん『木乃伊取り』
三遊亭天どん『道具屋』
春風亭正太郎『千両みかん』

浦和での天どんさんの会。
本当は昨日の両国での萬橘師との二人会も行きたかったのだが、休日出勤のため行けず。最近またとみに忙しくなってきて、急遽休日出勤しなければならない事態になるやもしれず、気軽に予約できないのがもどかしい。
この会場は久しぶりだったので確認しておこうとGoogleMapに「浦和市民文化センター」と入れたのだが、なぜか「浦和文化センター」しか出てこない。ここは名前こそほぼ同じだけど、最寄り駅も規模もまったく違う。
こっちじゃねえっつーの、と知っているからいいものの、知らない人だったら気づかないぞこれ。と思っていたら、初めての正太郎さんは思いきり間違えたらしい。

「気づいてよかった、間違えた会場でひとりでお客さんを待っているところだった」というところから、池袋演芸場で客がひとりしかいなかったエピソードをマクラに。芸人が入れ替わるところで帰られてしまってはいけないので、前の芸人がオチを言っているときには次の芸人が半分出ていたとか。
池袋には客が入らない、とネタではよく聞くけど、そんなことあるのかな。平日の昼席だとそんなものなのだろうか。一度そんな目に遭ってみたいものだ。
しかしまあ今年は『寄合酒』よく聴くなあ。……と思っていたら、パロディの元ネタになっているものも含めて5回め、ここには書いてないけど天狗連のも入れると6回だから、月に一度か。それほどでもないか。
ハキハキとしていて、聴きやすい。火種を入れずに火を起こそうとしている人がすっとぼけていておかしい。

天どんさんの一席めの『木乃伊取り』は、兼好師以外では初めて聴く。
飯炊きの清蔵の田舎者度はやや控えめか。
若旦那を力づくでも連れて帰るといきり立つ仕草が闘牛のようで笑える。
お座敷の場面でハメモノを入れようとしていたらしいが、なぜか音楽が鳴らず「おかしいぞぉここで三味線が入るはずなんだがなぁ正太郎くん正太郎くんー!」と清蔵に言わせていたのがおかしい。
ようやく鳴ったと思ったら、出囃子のCDを使っていたらしく1コーラスで終わり。まだお座敷の場面が終わっていないのに。で、清蔵が芸者に向かって「音を鳴らすのをやめろ!」と怒鳴る場面があるのだが、そのセリフを聴いてなのか、また出囃子が鳴り出した。「『やめろ』といったのにまた鳴り出したぞぉ、おかしいなぁ」ともうグダグダ。打ち合わせとかしてないのかなぁ。いや、そのグダグダがたまらなく面白いのだけど。

仲入りにお茶が湯呑みで振る舞われ、いかにも手づくりの地域寄席の感じでいい雰囲気。

さてこの会はいつも一席めで全力投球で燃え尽きるのか、二席めはあっさりめ。
天どんさんの与太郎は大好きなキャラクター。
与太郎でもどこかシニカルな印象で、噺家によっていろんな与太郎があって楽しい。

この会は天どんさんがメインなのに、なぜかいつもゲストがトリをとるようだ。
正太郎さんは今月、天どんさんと二人会を3回やって、3回ともトリを取らされたとか。「真打真近のだいぶ先輩なのに……」とやりづらそう。
どうやらこのお店は天どんさんの『木乃伊取り』に出てきたところらしく、大旦那が番頭さんに若旦那の本心を聞いてきて欲しいとしながらも、「お前はこないだ息子を迎えに行って帰ってこなかったからなあ、それ以来どうも信用できない」として笑いを誘っていた。
主殺しの逆磔を恐れてパニックになっているところが面白い。

終演後、鈴本での天どんさん披露目の日のチケットを購入。日曜の夜席だから多分大丈夫だと思うけど……。休出になりませんように。
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