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らくご男子高(第5回) [落語]

らくご男子高(第5回)
於:落語協会2F

オープニングトーク
三遊亭玉々丈『八百屋お七』
春風亭一之輔『現代版短命』
三遊亭天どん『肥辰一代記』

出演者自身ももう何回目か忘れているらくご男子高。多分5回目です。
初回以外は全部行っているはず。
回を重ねるごとに客が増え、今回はもう満員。

まずは恒例のオープニングトークから。
出演者全員が高座に上がって、お題に対してトークを行うというもの。
今回はトークのゲストとして一蔵さんとろべえさんが出演していた。
おそらく一蔵さんは黒門亭一部に出演し、二部の番頭として落語協会にいたところを天どんさんか一之輔師に捕まったんだろうなぁ。
ろべえさんは着物すら着ていなかったので、これもたまたま協会に来ていたところを捕まったんだろう。
トークのテーマは「天どん兄さんの真打の名前を考えよう(男らしく汗臭い)」「ぐっとくる熟女」「うんこの思い出」。
天どんさんは黒門亭の二部でも言っていたが、まだ名前が決まっていないそうだ。最初は「天龍」とか「天山」とか無難というか「それプロレスラーじゃねぇかよ〜」などとおとなしめのボケ程度だったのだが、一之輔師が「カリ高かほる」と出したところから大暴走開始。「カリ・ダカールラリー」「カリコレクション」などなど、もはや高座名とはいえないような答えばかり。さらに「キャッチフレーズにしよう」と方向転換したところ、一蔵さんが「天どん兄さん特徴ないですもんね」と大暴言。一之輔師は「生え際の魔術師」などと答えていた。
「ぐっとくる熟女」については、一蔵さんか熟女好きであることをカミングアウト。年上好きなんだそうだ。にゃんこ金魚の金魚さんが好きとか、玉々丈さんは名前がわからないけど鈴本のもぎりのおばさんがいいとか。似顔絵まで描いていて、噺家さんには大ウケだけど、客は皆ぽかーん。もぎりのおばさんまではわかんねえなあ。
天どんさんたってのお願いとしてあがったテーマが「うんこの思い出」。なんでかといったら「昨日漏らしたから」。知らんがな。というか40歳にもなって何をしてるんすか。そこに一蔵さんが「デブは漏らしても尻にセーフティゾーンがある」とか言い出すわ、一之輔師がそれを図にしてさらにゆるキャラみたいにしだすわ、もはやカオス。
image-20130210142723.png

いつもオープニングトークが一番盛り上がり、今回もその例に漏れないのだけれど、ろべえさんはその間ほとんどしゃべらず。

トークが終わって玉々丈さんの高座なのだが、「あの後はやり辛くて仕方ない」とのこと。あれだけ盛り上がったらそうだろうなあ。
噺は八百屋お七を題材に、現代風にしたもの。ストーカーまがいのお七がブログを書いていて、そこに放火のことまで書いてあって……という短めの噺。

仲入り時に木戸銭を集めるという何から何まで型破りな会で、木戸銭と一緒に一蔵さんへのご祝儀を集めていた。これが今日のギャラだそうだ。一蔵さんが「おっ、すげえ!」と言っていたので、結構集まったのだろう。それを持って「深夜寄席の行列整理に行ってきます」と退場。
放課後(打ち上げ)にはこないのか、残念。

一之輔師は『短命』を現代版にアレンジしたもの。
「アマゾネス」とあだ名される保健の先生に惚れた中学生が、ラジオの人生相談コーナーに電話してくる、という噺。
先生の部屋を盗聴したところ、彼氏が3人いたけど皆死んでしまった、どうしてですかという質問に、「ヤりすぎで死んだんだよ」「何をですか」「セックス!」とまあ身も蓋もない受け答え。
中学生の気持ち悪い感じがたまらない。
終わり方もオチの後に頭を下げながら「終わりです」と締める斬新な形。

トリは今秋真打昇進の天どんさん。
圓丈師作の、汚穢屋(おわいや、汲み取り業)の噺。つまりうんこの噺で、どこまでうんこ好きなんだ。
まあこれが男子高のノリなんだろうけど、うんこネタって男子高ってより小学校なんじゃ……。

終演後は「放課後」なる打ち上げへ。
喬之助師や龍玉師、ろべえさんをまじえ、大宴会に。
噺家さんたちの本音トークが飛び交う、男の園となっていた。
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